社長コラム 導火線
       

※本コラムは、ご支援いただいている「まいぷれ」掲載店様やお取引先様に、毎月一回「まいぷれ」の活動をお知らせする会報誌「まいぷれ通信」に掲載しています。

今回の内容をざっくり言うと…

  • 被災地支援の善意の行き場について情報が交錯
  • 日本人が持つ共助の精神を支援・復興に活用を
  • 民力を組織的に使うアプローチを考えてみたい

[2018年8月5日]

 先月の西日本豪雨では広範囲にわたり甚大な被害が発生しました。多数の方がお亡くなりになり、自然に対して改めて人間の無力を感じます。被災された方の大変な状況を目にするたびに、何かお力になれることはないか、いてもたってもいられない気持ちになります。何か支援物資を送ろうか、休みの日を利用してボランティアに行こうか、あるいは募金がいいのか。同じ思いの人は多く、善意の行き場を求めて情報が行き交います。一方で「交通手段が遮断されているので物資をむやみに送っても届かない」、「ボランティアに来てもらっても受け入れ体制が整っていない」など、ただ行動してもありがた迷惑になってしまいかねない話も見聞きします。被災された方々の為に力になりたい私たちは、何をするのが一番いいのでしょうか?

 地震、台風、火山、大雨など自然災害が多いこともあって、日本人は共助の精神が強いと言われています。それがコミュニティの進化や連帯感の強さにつながっていると分析されています。この被災者を助けたいという気持ちも、単に困っている人を助けたいという善意を超えた衝動なのでしょう。被災者支援及び、災害からの復興に当たって、この力を活用しきれないのは非常にもったいないことです。

 災害対策においては国や自治体がいろいろな備えをしています。災害時には、消防や自衛隊、警察だけでなく、国や自治体職員の奮闘ぶりに頭が下がります。ですが、すべて国や自治体任せでは限界もあります。もっと積極的に、共助の精神を前提とした民力を組織的に使う施策を具体的に取ってもいいのではないかと思います。災害前から有事の際には善意の気持ちをこう使うと決めておく。なかなか善意を前提とするのは押しつけがましくやりにくいのかもしれませんが、被災者にとっても、被災者の力になりたい人達にとっても、猫の手も借りたい国や自治体にとってもいいはずです。有事のたびに無力を感じる「まいぷれ」ですが、こんなアプローチのお手伝いも考えてみたいと思っております。

(株)フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴