社長コラム 導火線
       

※本コラムは、ご支援いただいている「まいぷれ」掲載店様やお取引先様に、毎月一回「まいぷれ」の活動をお知らせする会報誌「まいぷれ通信」に掲載しています。

[2012年6月5日]

古いマーケティング用語で「小売りの輪」という理論があります。詳細を述べると長くなってしまいますので簡単に要約しますと、新しい小売業は参入する際、サービスレベルを落とし、低価格・低サービスで既存の顧客を奪う。そのうちに他も低価格化し、低価格競争へ。そうなると差別化が難しくなるので今度はサービスレベルを上げ、高価格・高サービス化へ。そこへまた新たな新規参入者が低価格低サービスで参入してくる。このように市場での業態が輪のように繰り返す、というものです。現在においても、さらに小売業に限らずサービス業全般でも、この傾向は見て取れます。

ここ数年、大手ディスカウントスーパー、格安航空会社(LCC)、格安アパレル店etc、低価格で参入し、今まさに熾烈な価格競争を繰り広げております。価格破壊が進み、やや破滅的なレベルになりつつあります。この先どこまでいくのか? 値下げには当然限界はある訳で、まさに小売りの輪の通りどこかのタイミングで「価格は高くても高サービス」な方向へ事業者も消費者も向かっていくと予想されます。そうなると我々にチャンス到来です。

我々のような地域に根付いた中小事業者は、大企業と価格競争ではとてもじゃないけど戦っていけませんが、サービス競争ならば十分に勝ち目があります。「サービスの質」「心地よさ」「楽しさ」「気遣い」「おいしさ」「安心・安全」「店主のキャラ」etc。値段は大型事業者に比べて少々高くても、価格差以上の価値があれば十分勝負になるわけです。そうなると次に重要になるのが、「どうやってその違いをお客様に知ってもらうか?」です。

すっかり情報収集の主役に定着したインターネットですが、とかく価格比較のような「単純な指標による比較」や「わかりやすい条件による検索」ばかりに使われがちです。しかし、大資本ではできないような「オリジナリティ溢れるサービス」を伝えていく事を意識的に行っていかなければ、勝ち目のない価格競争に巻き込まれるだけです。

まいぷれはたくさんの魅力的な店鋪様に掲載して頂いています。価格や割引だけではない皆様の「良さ」を、もっともっと魅力的に伝えられる媒体に成長していきたいと思います。

(株)フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴