社長コラム 導火線
       

※本コラムは、ご支援いただいている「まいぷれ」掲載店様やお取引先様に、毎月一回「まいぷれ」の活動をお知らせする会報誌「まいぷれ通信」に掲載しています。

今回の内容をざっくり言うと…

  • 中古住宅流通の活性化に、国が施策を打ち出す
  • 新しい宅地開発が進む一方、既存地域は空き家が増加
  • 中古住宅の流通促進で、街の継続的な発展を

[2017年1月5日]

中古住宅流通を活性化すべく、国が動き出しました。国土交通省のページでも「少子高齢化が進行して住宅ストック数が世帯数を上回り、空き家の増加も生ずる中、『いいものを作って、きちんと手入れし、長く使う』社会に移行することが重要」とし、あらゆる施策を打ち出しています。全く同感で、とてもよい方向性だと思います。年々増えていく空き家の解決策としてももちろんですが、街が持続的に発展を続けることでも非常に意味のある施策だと思います。

少子高齢化といわれて久しい現在においても、新しい宅地開発は進んでおります。それ自体は経済面においても、耐震化という面においても意味があるのですが、問題は既存の商業集積地や住宅街ではなく、田畑や野山を開いて新たに宅地開発しているケースが多いことです。そのため既存地域の人が減り、加速度的に空き家が増えて活気が失われる一方、それまで田畑や野山だった地域では小学校や保育園が足りなくなる現象が多発しています。実際、40年ほど前にニュータウンとして開発された新興住宅街は、いまではすっかり人気のない寂しい街に変わってしまいました。今でもこれを繰り返し、数十年単位で人が住む地域が移動しつづけているのですから、これでは数十年後のゴーストタウンを量産しているかのようなものです。

確かに、既存の家を壊して新築を建てるより、畑を整地して家を建てた方が安くて早くて経済的です。ですが、学校や道路などの社会インフラの整備・維持コストを考えれば、既存の地域で人が入れ替わる持続的な発展が望ましいのは間違いありません。以前本コーナーで、まいぷれはゆくゆくはリノベーションを含む街の再生事業に取り組んでいくと宣言しました。この中古住宅の流通促進も、街が継続的に発展し続ける為の重要な要素だと考えております。

(株)フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴