社長コラム 導火線

※本コラムは、ご支援いただいている「まいぷれ」掲載店様やお取引先様に、毎月一回「まいぷれ」の活動をお知らせする会報誌「まいぷれ総研」に掲載しています。

今回の内容をざっくり言うと…

  • あの有名起業家が飲食店経営の書籍を出版
  • こだわりよりもビジネスとして儲ける手法を
  • 儲けかこだわりかの悩みこそが商売の本質

[2016年11月5日]

 IT企業を急成長させ、逮捕されたものの未だに多方面で大活躍されている有名起業家が、飲食店経営に関する本を出版しました。どうすればお店が儲かるか、食べログ等の口コミサイトやSNSが当たり前に使われる時代にどう対応したらよいかなどが分かりやすく書いてあります。独特の視点で語られる飲食店経営論は納得ができ、店舗の経営全般に通じる物があります。小難しい経営論ではなく、極めて読みやすく手軽な本ですので、一読の価値アリです。

 詳細の内容や書評は省きますが、飲食店経営者にとって耳の痛い話や、頭で理解できても腹では納得できない話がたくさんありそうです。少々極論があるものの、ビジネスとして合理的に儲かるための手法を迷わずとるべきと勧めています。全くその通りですが、僕の知る飲食店経営者の方の中には、多少モヤモヤする方も多そうです。

 「こんなお店にしたい!」「こんな料理を出したい!」というオーナーや店主の思いが、儲けにとってベストかどうかは別問題です。そのこだわりが同書で言うところの〝成功しない理由〟になることもあると思います。お店を経営する以上、儲けなければいけません。儲けて利益を出さなければ、よりよい食材を仕入れることも、更なるメニュー開発をすることも難しくなる。でも想いを持って創業・開店したのですから、やりたいテーマや実現したいお店作りにはこだわりたい。当然だと思います。

 「儲け」と「こだわり」がぶつかった場合、どちらを優先すべきか今の私にはわかりません。こだわりを一切捨てて儲けに走れるか?と言われれば、そんなに簡単ではありませんし、儲けを無視してこだわったためにつぶれてしまっては元も子もありません。この悩みこそが、店舗経営、もっといえば商売全般の本質なのではないかと、改めて考えさせられる今日この頃です。

(株)フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴