社長コラム 導火線

※本コラムは、ご支援いただいている「まいぷれ」掲載店様やお取引先様に、毎月一回「まいぷれ」の活動をお知らせする会報誌「まいぷれ総研」に掲載しています。

今回の内容をざっくり言うと…

  • 地域活性化の条件は多様性の存在
  • 日本の再開発計画は多様性より単一化
  • 地域活性化をビジネスモデルとして確立へ

[2016年3月5日]

 仕事柄、いろいろな方から「地域活性化の条件は何か?」と聞かれます。なかなかの難問ですが私は「多様性の存在」と答えています。
 地域が活性化するには、住んでいる人の多様性(年齢、職業、家族構成がさまざま)、街の景観の多様性(建物の新旧、路地と大通り、戸建てと集合住宅、繁華街と田畑)、移動手段の多様性(徒歩、自転車、電車、車)の3つの多様性が非常に大きいと確信をしています。実際、元気な街には必ず多様性があります。これは今更私が確信するまでもなく、すでに1961年にアメリカのジェイン・ジェイコブズが、都市計画における類似の観点を著書で論じており間違いのない前提条件です。

 ですが、残念ながら日本の再開発計画や大規模住宅開発、大店舗開発などは、この前提条件に合致しないケースがたくさんあります。古いものは壊して建て替えて、画一的な町並みに作り替えています。同じような世帯が入居するような住宅街をつくり、商店街を大規模商業施設に塗り替え、多様性を減らし単一的にするのが主流です。そういう街は、どんなにかっこよく開発されても、数年後には無機質で殺風景な街になりがちです。

 ではなぜこのような開発が進んでしまうのか?これはビジネスとして短期的に収益が上がるからです。長期的にはもちろん、短期的にも地域が活性化したほうがいいはずなのですが、残念ながら地域活性化はビジネスとしてはまだ確立しておらず、短期的に収益が上がる開発手法に偏ってしまいます。これは法律や規制で解決すればいい問題でもありません。

 まいぷれは地域活性化をビジネスモデルとして取り組むことをテーマにしています。関係してくる部分も金融から土木建築、福祉、産業、労働問題と多岐にわたり難易度も相当高いと思っておりますが、新しい切り口での地域モデルを作り上げることに挑戦してまいりたいと思います。

(株)フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴