社長コラム 導火線

※本コラムは、ご支援いただいている「まいぷれ」掲載店様やお取引先様に、毎月一回「まいぷれ」の活動をお知らせする会報誌「まいぷれ総研」に掲載しています。

[2013年1月5日]

先日、とある方の古希をお祝いする会に参加しました。地域に根付き、あらゆる地域活動を行ってきた功労者です。70年の歴史を振り返るスライドのなかで、その方が歩まれてきた歴史と共に、地域を盛り上げるために参加されてきた団体や活動が多数紹介されました。地域への貢献ぶりにただ頭が下がるばかりです。

ご自身が商売をしながらの諸活動は決して楽ではなかったと推測されます。時間もさることながら、資金的にも体力的にも大変なご苦労をされながらの半生に感動すら覚えました。

地域活動に勤しむ中では当然賛否両論もあったでしょう。きっとハシゴを外されたことや、いわれのない非難をされたこともあったのではないかと思います。それでも、その方は恨み言の一つも言わず、唯々皆さんへの感謝の思いを述べておられました。

最近、「地元が好きだ」とか、「地元が大事だ」とかいう言葉をよく耳にします。地元が好きなのは、嫌いでいるよりは遙かに喜ばしいことです。しかし、「地元が好きだ」と声を大にすることに、違和感を感じることがあります。「地元が好き」と言うことで連帯意識を持つことを期待しているのか、そう言わないと受け入れられないのか。そういう結果を期待して、アピールしているように感じることがあるのです。国民性がゆえかもしれませんが、「私は日本が好きだ!!」としきりに主張していると、どこか違和感を覚えるのと同様です。

先にご紹介した古希の御仁は、「地元が好きだ」なんてことは言いません。自分が生まれ育ち、今も生きている地元地域を元気にするのは好き嫌いではなく、使命だとおっしゃいます。当然のこととして、粛々と取り組んでいらっしゃいます。この方ほど大きく地域活動をしていなくても、地域のためを想い、地域に貢献されている方であればあるほど、「この地域が好きだ!」と口に出すことはないのではないでしょうか。

好きだ好きだと口で言うのと、それを当然のこととして捉え行動を伴って地域に貢献することとは、まったく別次元のことだと改めて感じさせられた一日でした。

(株)フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴