社長コラム 導火線

※本コラムは、ご支援いただいている「まいぷれ」掲載店様やお取引先様に、毎月一回「まいぷれ」の活動をお知らせする会報誌「まいぷれ総研」に掲載しています。

[2012年9月5日]

掲載店様と接する日々の中で、常に心に問いかけていることがあります。われわれが皆様のご期待に沿うにはどうすればよいのか、地域を活性化するために何をすればよいのか。そのためには「まいぷれ」が主体となってリードすべきではないのか。そんなとき、個人的な趣味でお世話になっている師匠からこんな話を聞き、思い上がりであることを気づかされました。

何でも、隣で患者さんがお医者さんに文句を言っているのを聞いたそうです。「先生に診てもらっているにも関わらず一向によくならない。先生は体を治すのが仕事だろ?」と。するとそのお医者様は「私の仕事は患者様の病気を治すのが仕事なのではなくて、病気を治そうとしている患者様を手伝うのが仕事です!」と反論したそうです。いつも含蓄のある話を聞かせてくれる師匠なのですが、この話も深く考えさせられました。病気を治す仕事と、病気を治す人を手伝う仕事、というのは似ているようで全く違います。確かに、あくまで治す主体は本人(およびその肉体)なのであって、本人の意思と努力があって初めて医者の処置も効果を出すのだと思います。逆に治す意思のない患者を医者が治すというのは非常に難しいでしょう。これは医者に限らず世の中にあるあらゆるサービスや活動に当てはまるのではないかと。

地域にもたくさんの商売や活動があります。それらすべてまず最初にお客様の意思があって、それをお手伝いする活動です。「美味しいものを食べて楽しい時間を過ごしたい」「心と体をリフレッシュしたい」「キレイになりたい」「心のこもった贈答品を探したい」など、お客様の気持ちが先にあって、それをお手伝いしているのだと思うのです。こういった意思や気持ちを持っていることが前提であって、こちらから提案することはあっても押しつけられるものではないのでしょう。

手伝う、というスタンスだから責任がないわけではありません。むしろ相手の意思や気持ちをしっかりと確実にとらえ、的確な助力ができるように日々努力をしていかなければなりません。

地域の情報を伝え、お店や地域活動の集客を支援し地域活性化を目指す弊社としても、これは自戒すべきテーマだなと思います。あくまで「集客したい」「告知したい」という意思をお手伝いし、地域が活性化されているべき、という社会全体の意思を具現化する。弊社で決めつけて押しつけるのではなく、掲載店様の意思を尊重してお手伝いするという気持ちを大事にしていきたいなと思います。

(株)フューチャーリンクネットワーク
代表取締役 石井 丈晴